「5月解散・6月総選挙」は自民圧勝で縁起がいい?
麻生首相の「ズルズル延ばし」と小沢民主党代表の「西松建設献金」で先送りになってきた衆院解散総選挙だが、どうやら「5月解散・6月選挙」、「7月解散・8月選挙」、「9月任期満了」の3つに絞り込まれてきた。解散予想も「誤差の範囲内」に収まってきたようだ。現在の衆議院議員の任期は9月10日まで。国会の会期は6月3日までだ。7月12日には公明党の最大の関心事・東京都議会議員選挙が予定されている(告示は7月3日)。
こんな政治日程が決まっている上、憲法第54条は総選挙は「解散の日から40日以内」に行なうと定めている。だから5月解散ならば投票日は6月7日か14日、会期延長で都議選終了後の7月解散ならば8月の日曜日だ。もし麻生首相が最後まで解散権を行使できなければ9月6日が投開票日となる。もしそうなれば、1976年12月、ロッキード疑獄で自民党が分裂選挙となった三木武夫内閣以来の「任期満了選挙」となる。
「5月解散・6月総選挙」の可能性から検証してみよう。
戦後、現在の憲法下での総選挙は22回あったが、「5月解散・6月総選挙」は1度しかない。そのたった1度の例とは、大平内閣(1978〜1980)の「ハプニング解散」だ。史上初めて「衆参同日選挙」となった時だ。しかも、選挙戦真っ只中に大平正芳首相が心筋梗塞で急死したために同情票が上積みされ、自民党は衆院で284議席(定数511=当時)を獲得する歴史的大勝利を得た。以来、世間的に「衆参同日選挙は自民有利」という見方が定着したのだ。その意味では「5月解散・6月総選挙」は縁起がいい。麻生自民党にとっては「夢をもう一度」の大バクチが「5月解散・6月総選挙」なのである(もっとも、同じ夢を見るためには選挙中に麻生首相が急死しなければならないが)。